ブリキはブリキ玩具として今はレトロになりました。ブリキ玩具はレトロなおもちゃはテレビ東京の「開運なんでも鑑定団」で人気があります。
ブリキと聞いて何を想像されますか?
今はテレビ番組でテレビ東京の「開運なんでも鑑定団」でブリキの玩具がよく鑑定に出品されます。
ブリキ玩具鑑定家の北原照久氏が、明快な鑑定で発売された当時から言うと信じられないくらいの
高額な鑑定結果が話題になります。
ブリキはレトロなおもちゃになってしまいました。
私たちが子供の頃はブリキはあたり前のおもちゃでした。
ママゴト道具もブリキ。鉄道模型もブリキ、オートバイや自動車もブリキでした。
私の近所にはブリキ屋さんがありました。
ブリキのバケツなんかに穴があいたらそこのブリキ屋さんで修理してもらっていた記憶があります。
それから私は乾電池の工作が大好きで夢中で電磁石を作って遊んでいましたが、そのときに
乾電池を止めてニクロム線と繋がるところはブリキを使います。
それからスイッチの類もブリキでないと電流が伝わりません。
だから近所のブリキ屋さんは私がいつも仲良くしておかなければいけない大事な人でした。
むかしブリキ屋さんとしてブリキ玩具を作って活躍しましたが、ブリキのおもちゃがいつの間にか
プラスチックなど、主に石油を原料としたものに取って代わられてしまいました。
一時代をきづいたブリキの玩具は姿を消しました。
でもブリキのおもちゃは姿を消しましたが、ブリキ屋さんまでなくなったわけではありません。
ブリキ屋さんは今では板金工業といいまして、昔は屋根樋などはブリキを加工して作っていましたが、
ブリキの性質がさびやすいということもあって、いまは塩ビが主流を占めています。
したがってブリキ屋さんも屋根の樋をかけたり、鋼板屋根を葺いたり、建物の外壁を張ったりと
もっぱら建築工事の外部周りで活躍しています。
ブリキ屋さんとしてブリキの加工をしていたブリキ職人さんの三代目の職人さんが今活躍しています。
ブリキの玩具がレトロなおもちゃとなり、ブリキ屋さんもブリキを扱わなくなり、ほんとうに昭和は
遠くになりましたね。
寂しいことですがこれも時の流れですね。(シンミリ)
私は長い間ずっとブリキとトタンは同じ物だと思ってきました。
ブリキを厚くしたのがトタンだと思っていました。今思えばちょっと恥ずかしいです。
ブリキは薄い鋼板に錫(すず)をめっきしたもののことです。
トタンは亜鉛をメッキした薄い鋼板。
スズのメッキか亜鉛のメッキかでブリキとトタンが分かれるということです。
ブリキの玩具は資本投下も少なく、高い技術があまりいりません。
したがって発展途上国が工業化・近代化を促すためには大変都合の良い工業品といえます。
それだから戦後日本の輸出をブリキ玩具が支えて大きな貢献をしました。
しかしその後に来た高度成長期においては人件費の高騰によりプラスチックを原料としたものに
取って代わられました。
現在はマニア向けの復刻版だけでなく、少数ですが幼児用の商品が生産されているようです。
ただ人件費の安い海外製のものも多くなっており、それらはST(玩具安全基準)を満たしていない
ものもあるので十分注意して購入しましょう。